自然の川や池ではないんですが…ウンキュウを見つけました
ウンキュウというのはニホンイシガメとクサガメの交雑種のことです。純粋なニホンイシガメやクサガメが減少する原因になるので自然の中で増えることは問題になっているカメです
そんなに頻繁に見られるカメではないので (気づいてないだけ?) 見分け方や特徴を紹介します
見つけたウンキュウ ぱっと見はニホンイシガメ
とあるニホンイシガメだらけの水場,そのニホンイシガメに混じってウンキュウが
ニホンイシガメとクサガメの交雑種なだけあって,ぱっと見はニホンイシガメでした (クサガメの特徴が強く出ている場合もあります)
まわりのカメはニホンイシガメだけなので最初は完全にそのカメもニホンイシガメだと思い込んでいました
ウンキュウの見分け方 甲羅の色と皮膚の色
甲羅の色はニホンイシガメと同じようにオレンジ(山吹色)…なんですが,この画像だと甲羅干し中で乾燥していたのでちょっとわかりにくくなっています
水に入ったらよくわかりました
この画像の一番上に写っているのがウンキュウですが,頭もニホンイシガメのような色で (これは何色って表現したらいいのか…) クサガメのように黒くありません
クサガメの頭はこんな感じで黒いです
このウンキュウは色だけで言ったらほぼニホンイシガメでした
ウンキュウの見分け方 顔つき,目,首の模様
ニホンイシガメのつもりで見ていたら何か違和感が…顔をよく見てみるとニホンイシガメにしては首の模様が目立つ
これで「あれ?もしかして…」となりました
決定的だったのは「目」
ニホンイシガメのように真っ黒な目ではなく真ん中に黒いラインが入ったクサガメ(子亀と成長したメス)と同じ目
ぱっと見はニホンイシガメなのに目が明らかに違う
これはもうニホンイシガメでもなくクサガメでもなく「ウンキュウ」だと
クサガメの顔と比較
色は違いますが顔はほぼクサガメです
ニホンイシガメと比較すると目というか顔が違いますね
今回見つけたウンキュウはかなりクサガメに近い顔をしていました
ウンキュウと勘違いするかも? オスのクサガメ
クサガメのような甲羅なのにニホンイシガメのような目
そのカメもウンキュウなのか?というと…それはウンキュウではなく成長したことで真っ黒になった普通のオスのクサガメですね
子亀やメスと比較すると全然違うのでオスのクサガメをウンキュウだと勘違いしてしまう人もいるようです
確かにややこしい…
自分もこどもの頃クサガメのオスを見てニホンイシガメと勘違いしていた時期がありました
ニホンイシガメとクサガメ,クサガメのオスの違いについてはこちらの記事で紹介しています
ウンキュウ その他の特徴
「このカメ…ウンキュウなのか…」 と思ってよく見てみると
- ニホンイシガメの特徴のひとつでもある甲羅(縁甲板)の後ろのギザギザ
- 背甲にはクサガメの特徴である3本のキール
- 尻尾もクサガメにしては少し長めで一部色も違っている
交雑種なだけあって両方のカメの特徴がありました
このウンキュウを見て他に気付いたことは,顔はかなりクサガメに近いのに頭の大きさは小さめでニホンイシガメよりだということです
個体によっては顔はクサガメでも頭の大きさはニホンイシガメサイズになるのかもしれません
まとめ
ニホンイシガメとクサガメの特徴がそれぞれよく出ていましたがしっかり見みないとウンキュウだと気付くのは難しいですね
もっとどちらかのカメの特徴の方が強く出ている個体とかだとわからなかったと思います
見つけた時は「なんか珍しいの見つけた!」って感じでした。でもウンキュウが増えるということは純粋なニホンイシガメやクサガメが減少してしまう原因のひとつになるので自然の中で増えてしまうことは避けたいところです
以上,ニホンイシガメとクサガメの交雑種のウンキュウの話でした
自然の川や池じゃないといっても,とりあえずこのウンキュウは分けた方がいいなぁ…
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