カメは溺れることも…でも対策をして泳げる水深での飼育がベスト

動物
スポンサーリンク

ニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメなどの水棲のカメは水の中で活動することが多い生き物ですが飼育していると溺れてしまう場合があります

しかし原因さえ取り除けば溺れることを心配する必要はありません。なんせ本来は水の中でも問題なく活動できる生き物ですからね

20年以上のカメの飼育経験をもとに今回はカメが溺れる原因や対策などを紹介していくので,溺れる心配があるからと水棲のカメを「甲羅がぎりぎり浸かるくらいの水の量」なんかで飼育するのは勘弁してあげてください

あまりにも本来の生活環境とかけ離れすぎです

スポンサーリンク

カメは人間と同じ肺呼吸

カメが溺れてしまうのは人間と同じ肺呼吸をする生き物だからです

水棲のカメは泳いだり水底を歩いたりと水の中で活動しますが水の中で呼吸をしているわけではありません

呼吸をするために水面に顔を出さなければ溺れてしまいます

注意!!

冬眠中の呼吸方法は違っていて活動期間中のように水面に顔を出して呼吸することはありません

しかしこれは冬眠期間中だけのことです。冬眠していない活動期間中は水面に顔を出さないと呼吸できずに溺れてしまいます

カメが溺れる原因:極端に深すぎる

ペットショップで最上部付近まで水が入った水槽の中に子亀が入れられているのを何度か見かけたことがあるんですが…殺す気なのか?

カメは肺呼吸をする生き物だと書きましたが,そんな狂ったような深さにしてしまうと毎回足をバタつかせて必死に水面まで泳いで行って呼吸することになってしまいます

残念ながら子亀にそんな体力はなく泳ぎもまだまだ下手なので溺れる原因になってしまいます

これは成長した個体にも言えることですが,いくら水棲のカメが水中で活動できる生き物だといっても水面に顔を出して呼吸しなければいけないので極端に深すぎるのは危険です
 
まぁ「ある程度大きくなった個体」が「足をバタつかせて必死に水面まで泳いで行かないと呼吸できない」ような飼育環境を用意できるような人はなかなかいないとは思いますが念のため…

対策:陸地以外に浅瀬をつくる

極端に深すぎるのも問題ですが足場となる『浅瀬』がまったくないことも問題です

溺れるのを防ぐための対策として甲羅干し用の陸地とは別に足場になる『浅瀬』をつくります。つくるといっても浅瀬になるレンガや石を沈めておくだけなので簡単です

他の部分が多少深くてもしっかり浅瀬になるものがあれば水中にいながら首を伸ばすだけで簡単に呼吸ができます

極端に深くし過ぎずしっかりと浅瀬をつくっておけば子亀でなければ溺れることはまずありません

浅瀬は甲羅干し用の陸地とは役割が別のものです。浅瀬は水の中に沈めておきますが甲羅干し用の陸地は完全に水から出ていてカメが全身を乾かせるようになっていないといけないので注意しましょう

カメが溺れる原因:ごちゃごちゃしたレイアウトに引っかかる

流木などで複雑なごちゃごちゃしたレイアウトにしてしまうとカメが思いもよらない場所に入り込み甲羅が引っかかったりして抜け出せなくなることで溺れてしまう場合があります

これも特に子亀は注意が必要です

対策:飼育容器内はシンプルにする

対策としては熱帯魚飼育であるような凝ったレイアウトはせずに飼育容器内をシンプルにすることです

カメの飼育は基本的に水と陸と浅瀬だけで十分です。これならどこかに引っかかって溺れる心配もなく水かえも楽にできます

(カメはすぐに水を汚してしまうので水かえが楽にできるのは大事なことです)

きれいにレイアウトした水槽でカメの飼育を楽しむなら子亀のうちだけ…などと言われることもありますが,ただでさえ子亀は溺れる危険性が高いので子亀であっても熱帯魚水槽のような複雑なレイアウトは避けましょう

上で紹介した浅瀬にしても見た目をよくするために流木や石を組み合わせて…と複雑にするのではなくただレンガを1~2個沈めるといった感じにします

凝ったレイアウトを楽しみたいならそれはカメではなく魚の飼育にしておきましょう

溺れる可能性が高いカメ

溺れないような飼育環境を整えても深いところで飼育するのには向かないカメもいます

子亀

上でも紹介してきましたが,泳ぎの得意な水棲のカメでも子亀のうちから得意というわけではありません。子亀のうちは泳ぐのが下手なので特に注意が必要です

体力もないので深くしてしまうと溺れる可能性は高くなってしまいます

しっかりと浅瀬をつくったとしても深いところがあるとそこで溺れてしまうことがあるので生まれて1年くらい(個体差はありますが)は浅めにして飼うようにします

四つの足をついた状態で首を伸ばせば楽に呼吸ができる程度の深さなら大丈夫です

水の量は「ある程度大きくなったから」「1年たったから」といって急に増やすのは危険なのでやめましょう。深くする場合は少しづつ様子を見ながら増やしていくようにします。浅瀬は忘れずに

最初の方で紹介したような最上部付近まで水が入った水槽は論外ですが,45㎝水槽の半分くらいの水深でも人間から見れば浅く見えるかもしれませんが子亀からすれば深すぎです

ペットショップでそれくらいの深さのところに子亀が入れられているのを見かけることがありますがだいたい溺死しているのを見かけます。甲羅干し用の浮島はあるんですがそれがあっても深すぎます

ペットショップでのカメの管理のされ方はけっこう間違っていることが多く,ペットショップでそうしているからと言ってまねするのは危険な場合もよくあるので気をつけてください

ずっと泳げない環境で飼われているカメ

水棲のカメなのにずっと泳ぐことのできない環境…つまり不適切な環境ですね

長い間甲羅がぎりぎり浸かる程度の水深で飼われていたり,水棲のカメなのにリクガメ感覚で自由に水の中に入れないような室内での放し飼い(座敷亀)にされているカメももちろん溺れる危険性が高くなります

子亀じゃないから大丈夫だと思って急に深い所には入れないようにしましょう

もし気が変わり泳がせたいと思った場合は様子を見ながら何日かかけて少しづつ様子を見ながら深くするようにしてください。浅瀬は絶対に忘れずに

『水棲のカメ』を運動などを目的に『一時的に』室内で散歩させるのではなく,日常のほとんどを室内での放し飼い(座敷亀)にするのはすすめられません

そりゃ溺れる心配はないでしょうが…本来,頻繁に水の中でも活動する生き物であるということをお忘れなく。カメが入りたいのは布団の中ではなく水の中です

水棲のカメの飼育に深さは必要

水深にもよりますが泳げるようにすることで

  • 運動不足の解消
  • ストレスの発散
  • 水が汚れにくい
  • 暴れる時に出る音を抑える

という効果があります

カメは確かに溺れることがありますがそれは特に子亀だったり,ここまで紹介してきたように悪い条件が揃ってしまった場合です

悪い条件が揃えば溺れる場合があるからと言って,本来泳ぐことが生活の一部になっているカメを水深を浅くし過ぎた状態で飼育するのはそれはそれで極端すぎです

子亀のうちは溺れる危険性が高いので水深は浅めにして飼育しますが,ある程度成長したカメをいつまでも甲羅がぎりぎり浸かる程度の水深のままで飼育というのは過保護というかやりすぎです

人間だって中学生にもなって自由に泳ぎ回れない小学生低学年用の浅いプールで水泳の授業なんかやらないですよね? そんな感じです

そんな浅い水深で飼われているカメはいつ運動することができるんでしょうか?

飼い主のタイミングで急に水槽から出しての散歩でしょうか?

陸地での散歩もいいかもしれませんがカメのタイミングで水棲のカメらしく泳げるようにしてあげてもいいんじゃないでしょうか?

まとめ

カメは悪い条件が揃ってしまえば溺れてしまいます。しかし水棲のカメの飼育に甲羅の2~3倍ほどの水深はほしいところです

溺れる原因を取り除くことは難しいことではないのでカメのためにもなるべく泳げる環境をつくるようにしましょう。泳ぐ生き物ですからね

コメント