水の中で生活することが多いニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメなどを飼育をしていると,脚や目の周りなどが白くふやけたりする皮膚病になってしまう場合があります
原因は「水の汚れと不十分な乾燥」の場合がほとんどです
特に幼体(小亀)はそういう症状が出やすく酷くなると命に関わります
それを予防するためにはどうすればいいのか,日々の飼育で重要なことがいくつかあります
…とは言ってもカメ飼育ではかなり基本的なことになります
「きれいな水と乾燥」です
水をきれいに保つ
あまりにも基本的過ぎることですが水はきれいにしましょう
特に幼体は水の汚れに弱くこまめな水換えが必要で,夏は毎日換えてもいいくらいです
肉や魚など,与えると食いつきが激しく食べかすや油などで一気に水が汚れてしまう餌もあるので注意が必要です
…というかそういう餌を与えた時は幼体,成体に関わらず食べ終わってカメが落ち着いたらすぐ換えてしまいましょう
肉や魚の他にバナナなんかもよく汚れます,幼体はあまり食べないですが
水換えの時の注意点ですが水は「全て」換えます
時々,魚の水換えのように半分残してそこに新しい水を追加する…と勘違いしている人がいますが
カメの場合水は「全て」換えます
汚い水を残してしまうと水換えの意味がないので残さずきれいに換えましょう
熱帯魚などとはやり方が違うので注意です
カメは臭いとか言われることがありますがそれは飼い主が水換えをさぼった結果でカメ自体が臭いわけではありません
水が臭ってきたら水換えのさぼり過ぎです
ちゃんとした水換えは病気や臭いの予防になります
乾燥(甲羅干し)
甲羅干しもカメの飼育では基本です
必ずしっかりとした陸地で
『日光』か『紫外線ライトと保温ライトの両方』のどちらかを当てて
『体を乾燥』させる必要があります
乾燥させるのは「体全身」です
「甲羅干し」と言われていますが甲羅だけではないので注意!
十分に日光が当たる場所で飼育している場合は必要ないですが,室内で飼育する場合は紫外線ライトと保温ライトの「両方」を用意してください
カメが上陸してその「日光」or「紫外線&保温ライト」を浴びるための陸地ですが…
中途半端に濡れた陸地,カメが完全に上陸できない小さい陸地では十分に乾燥(甲羅干し)できません
陸地として使うものはなるべく水を吸収して濡れない素材にします
例えばホームセンターで売られているようなオレンジ色のレンガや砂利で作った陸地では,腹甲などしっかり乾かすことができないので甲羅干しには向きません
水を吸収して表面が濡れてしまわないものを選びましょう
↑悪い例です
砂利とレンガを陸地にしていますがどちらも水がしみ込んで濡れています
紫外線ライトはあるものの保温ライトがないため体をしっかり乾かすことができません
あったとしてもこの陸地では全身を乾かすことは難しいですが…
こまめな水換えと十分な乾燥(甲羅干し)を
汚れた川でも見かけることがあるからか「カメは汚い水でも平気」と何かよくわからない勘違いをしている人も…
なかなか酷い勘違い…そんなわけはないので水はきれいに
紫外線ライトも保温ライトもつけずただ明るくするだけのライトしか使っていないペットショップ
ライト代をケチっていれば,いずれ皮膚病になってしまうのでまねしないようにしましょう
飼われているカメは飼い主に全てを任せることしかできません
こまめに水換えをするのもライトなどを買い揃えるのも大変かもしれませんがカメを飼う以上はがんばりましょう
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