ニホンイシガメの産卵と孵化についてです
飼育されている個体の産卵と孵化の記録をもとにしているので野生のニホンイシガメとは多少違っているところもあるかもしれません
ニホンイシガメの産卵 時期

- 6月上旬
- 6月下旬~7月上旬
- 7月下旬
この時期になるとメスのカメはそわそわしだして落ち着きがなくなります
オスとメスの見分け方がわからない場合はこちらの記事を参考にしてください
地面が土でもすぐに産卵は始まらず,基本的に夜になったらまず産卵する場所を探し始めます
場所探しは朝までつづくこともありますが,決めることができずに次の日にまたいろんなところを掘る場合もあります
もし産卵しているところを確認することができなくても,あちこちに掘っただけの穴があいていたり(産卵しないと穴は埋めずにそのまま)泥だらけになった体で水に入って水がかなり濁っていたりするのでわかると思います
こういう変化があれば産卵した可能性は高いですね (広い庭で飼育していれば確認できるかどうかはわかりませんが…)
たいへんですがもし卵を掘り出して人工的に孵化させてみようと思う場合はこちらを参考にしてみてください
ニホンイシガメの産卵 回数
6月~7月に間に2~3回
ニホンイシガメ(に限りませんが)は1回だけではなく年に2~3回産卵します
オスと一緒に飼育している時は年に3回の産卵,オスと分けての飼育だと年に2回と産卵回数に変化がありました
産卵の回数にオスと一緒に飼育していることが関係しているのかそれとも年齢の関係なのかは不明です
ニホンイシガメの孵化 時期
- 1回目 8月下旬 (8/20~9/2)
- 2回目 9月上旬 (9/3~9/11)
- 3回目 9月中旬~10月上旬とバラバラ
孵化(地上に出てくるまで)にかかった期間は60日前後でその年のうちに出てきます。次の年の春ごろに地上に出てきたことは一度もありません
一番早かったのが8月19日で一番遅かったのが10月3日です
自然の中で10月上旬というもうすぐ冬になるようなタイミングで地上に出てくることはあるのか気になります…
ニホンイシガメの孵化 子亀の数

多い年は合計15匹孵化,少ない年は合計5匹孵化と年によってけっこうばらつきがあります
最多の合計孵化数15匹の年は3回に分けては5匹づつ
最少の合計孵化数5匹の年は3回に分けて1匹,3匹,1匹
孵化した子亀の数なので産卵した卵の数ではありません。孵化しなかった卵もいくつかあったと思います
カメの産卵と孵化 注意点
産卵したら子亀が孵化する前(産卵から60日前後)に他のカメがいる場合は別の場所に移動させます。もちろん卵を産んだ本人もです。
カメは孵化した子亀が自分の子どもかどうかなんてわからないのでエサと見なして食べてしまいます。大きさに差がありすぎると共食いの原因になるので一緒にするのは絶対に避けてください
卵は気になりますが産卵した場所が庭などなら下手に掘り出さずにそのままにしておいた方がいいでしょう。地面が多少固くても子亀はしっかり這い出てきます
他の注意点としてはもし産卵しているところを見つけてもそっとしておくことでしょうか
間違っても近くに行ってごちゃごちゃ手を出したり,カメを直接ライトで照らし続けたりしないことですね。飼い主が産卵しているカメのためにできることと言ったら距離を置いてそっと見守ることくらいです
まとめ
以上,20年以上のカメ飼育の中で経験したニホンイシガメの産卵と孵化についてでした
孵化した子亀に出会えるのは嬉しいものです。しかしけっこう簡単に増えてしまうので繁殖させたいと思っている場合はよく考えてからにしましょう
コメント
お世話になります。
以前から庭に時たま亀が来ていたのですが、私自身興味がなかったので
観察していませんでしたが、去年たまたま知り合いからイシガメかも?
といわれて今年の7月5日庭に来た亀を見たら二ホンイシガメの特徴があ
り、どうも♀らしいので産卵のために来たと思われます。
7月7日朝も庭にいましたので暫く滞在するのかな?と思っています。
又数日前より生後間もない子狸が庭に来ていたので、夜にソーセージ、
翌日にはサンマの食べ残し、昨晩は焼肉の切れ端と少しの野菜を置いて
いましたが朝には8割位が無くなっているので、狸か亀が食べている気が
します。家から斜面20m程下ったところに緑地公園沼があり沼はアカミミ
でいっぱいです。
前置きが長くなりましたが夜に肉や魚をたべているのは亀?子狸⁇
どちらでしょうか。
ニホンイシガメが訪れる庭とは…すごいですね
ニホンイシガメは水の中に入らなくても陸地でエサを食べることができるので,もし何日間も庭に滞在していたのならニホンイシガメが食べている可能性も考えられます
しかし,狸も来ているとのことなのでどちらかと言えば食べているのは狸なのではないかと思われます