公園の池や街中を流れる川で泳いだり甲羅干しをしているカメを見かけることがあります
だいたいどのカメも甲羅の色は黒っぽかったり灰色だったりします
甲羅干し中なら乾いて白くなっていますが
それはあまりカメに興味がない人でも一度くらいは名前を聞いたことがあるような,有名なカメの成長した姿である場合がほとんどです
日本で一番見かけるカメ
それは何というカメかというと
「ミドリガメ」です
だいたいがペットショップでよく売られていた(最近は少しづつペットショップで見かける事は少なくなってきています)
鮮やかな黄緑色をした小さなミドリガメの成長した姿
それが公園の池や街中の川でよく見かけるカメの正体であることがほとんどです
何十年も前のカメの本には日本国内で見られる主なカメは
ニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメ
だと,紹介されていたりもしましたが
現在日本国内で見られる主なカメは圧倒的にミドリガメになっています
どこがミドリ?
「ミドリ」というわりに川や池にいるのはミドリじゃない,と思うかもしれません
ミドリガメは黄緑色をしている小亀の時の名前で正式には
ミシシッピアカミミガメ
といいます
成長するにつれて黄緑色からだんだん暗く灰色がかった色に変化していき川や池でよく見かける姿になっていきます
アカミミガメの「アカミミ」とは「赤い耳」のことで
目の横の耳の辺りに特徴的な赤い模様が入っています
これを見ればミシシッピアカミミガメだということがわかります
(長生きだとこの模様がわかりにくくなる個体もいますが)
「ミシシッピアカミミガメ」というだけあって本来はアメリカのカメです
いろいろ問題視される「外来種」というやつです
問題視されてますが元をたどれば飼いきれなくなったり飽きたりして適当に「捨てている」人間が問題なんですが…
ミドリガメの次に見かけるカメは?
ペットとして飼われていたミドリガメが捨てられたり逃げたりし続けた結果,各地で繁殖し日本で一番多く目にするほどのカメになりました
ではミドリガメが「一番」多いのなら「二番」「三番」のカメは何でしょうか?
二番目は「クサガメ」
で,間違いないと思います
こちらは成長したミドリガメよりも黒くオスの場合は全身が真っ黒になります
ペットショップで小亀がよく売られていて,首には黄緑っぽい線上の模様が入っています(成長したオス以外には模様あり)
ミドリガメ程ではないですが川や池でたまに姿を見かけます
このクサガメもミドリガメ同様捨てられた個体が増えてきています
三番目のカメ
日本のカメ = ほぼミドリガメ,時々クサガメ
といった感じです
では三番目…三番目は………「?」です
何年も前のカメの本に日本国内で見られる主なカメはニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメと書いて書いてあったくらいなので「ニホンイシガメ?」と思ってしまいますが
ニホンイシガメは街中の川や池ではほぼ目にする事はありません
ニホンイシガメはミドリガメやクサガメに比べると,水の汚れに弱いため水質の悪化や護岸工事などの影響でかなり数が減少していっています
あとは外来種の「アライグマ」の影響
小亀を食べるのはもちろん,大きいカメの場合だと脚を食いちぎっていくのでかなり厄介な動物です
山奥のきれいな川などでは見かけることもあるそうですが,街中の川などではほぼ見ることはありません
…ということで「ニホンイシガメ」は三番目と言えるほど目にすることができないカメ,という状況ですね
言えたらいいんですが…
というわけで日本で一番よく見かけるカメはミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ),二番目はクサガメということになります
ミドリガメのような外来種を増やさないために
ミドリガメは外来種です
本来,日本にいないはずのカメが増えてしまったことで生態系に悪影響を与えています
カメに限らず生き物を飼育する以上はその生き物のためにも最後まで飼育を
良いことをするかのように「自然に放してあげる」などということは絶対にしないでください
それは生態系に悪影響を与えることであって,全く良いことではないので
もし,どうしても飼いきれなくなりそうな時は
インターネット,知り合い,ペットショップ…など
いろいろな所を調べたり相談を
あ…決してミドリガメが悪いカメだと言いたいわけではありません
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