ニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメなどの水棲のカメは水の中で活動することが多いですが寝る時はどこでどうやって寝ているんでしょうか?
カメがどこで寝るのか,何に注意したらいいのかなどを解説します
カメが寝る時間
昼間でも甲羅干し中や水の中で寝ていることもありますが本格的に?寝るのは基本的には夜です
室内飼育で使用しているバスキングライトと紫外線ライトは夜はどうすすれば? という人がいますがもちろん夜には消してください。明るいとちゃんと眠れないですからね
カメ用のバスキングライトと紫外線ライトだけでなく部屋の電気もです
カメが寝る場所
水中や甲羅干し用の陸地,庭飼育や野生の場合は陸地の枯れ葉などの中に潜り込んで眠ったりといろいろです。水槽飼育だと水の中で寝ることが多いですね
水棲のカメが陸地で寝るのはどこか体調が悪いからだという意見を目にすることがありますが…20年以上カメの飼育をしてきた経験からすると特に体調が悪くなくても個体によっては陸で寝ることは珍しいことではありません。次の日には何事もなかったかのように泳いでいます
ただ,さすがに朝から晩まで何日もずっと陸地に上がったままだったりする場合はどこか体調がよくないと思われるので早めに病院で診てもらうようにしてください
他にカメが水に入らない時に考えられることはこちらの記事に書いてあるので参考にしてみてください
水中で寝る時の呼吸
水棲のカメは水中でも寝るということですが気になるのは呼吸です。自分もカメを飼い始めてすぐのころは気になりました
水の中で活動することの多いニホンイシガメ(←リクガメ風飼育をする人もいてますがしっかり水の中でも活動するカメです)などの水棲のカメ…というかどのカメも人間と同じで「肺呼吸」です。なので呼吸するために水面に顔を出しますがこれは眠っている時も同じです
水中で眠っている間は冬眠中と同じように総排泄腔(卵を産んだり,排泄する所)や皮膚から水中の酸素を取り込んでいると言われています。しかし冬眠中とは違い皮膚呼吸だけでは不十分なので時々水面に顔を出して呼吸します
(冬眠中は水面に顔を出して呼吸することはなく水中でじっとしています)
注意 必ず『浅瀬』をつくる
水中の酸素をある程度取り込むことができるとしても水面に顔を出しての呼吸がメインになります。なのでここで注意することはカメが首を伸ばせば簡単に呼吸ができるように甲羅干し用の陸地とは別に必ず浅瀬(足場)になるものを用意しておきます
何も難しいことではなくレンガや石など崩れたり動いたりしないものを水の中に沈めておくだけです。この浅瀬は眠る時だけではなく昼間の活動中に休憩用や陸地に上がる時の足場にもなります
甲羅干し用の陸地で寝るカメもいますが (前の方でも書きましたが必ずしも「陸で寝る=体調が悪い」というわけではありません) どちらかというと水の中で寝ることが多いので浅瀬を設置するのは忘れずに。子亀のうちは水草を入れておけばそこに隠れることもでき,引っかかって寝ることもできるので浅瀬と一緒に入れておくのもありです
浅瀬とは違い甲羅干し用の陸地は完全に水から出て表面が乾いていてカメが全身を乾かせるものを使います
泳げるくらいの水深
もとから水を少なくしておけば浅瀬を設置する必要はないし寝ている間の呼吸の心配もないのでは?…と思うかもしれませんが水を少ない状態で飼育するとカメが運動不足になったり水質が悪化しやすくなったりと問題がでてきます
本来泳ぐことのできるカメ(ニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメなど)は泳げるくらいの水深で飼育するようにします
浅くして飼うのはまだ泳ぎがうまくない子亀や体調が悪かったりケガなどが理由でうまく泳げないカメの場合です
成長したカメでもなぜか水深を浅くして飼うのをすすめているのを時々見かけますが…何で本来泳げるカメを泳げない環境で飼育することをすすめているのか理解に苦しみます。なんで?
陸地としっかりした浅瀬があればよっぽどのことがなければ溺れることはないんですが…
水深を深くすることでカメが動き回ることができるスペースを少しでも確保することができるので最低でも甲羅の2~3倍の水深にしましょう
それより深くてもいいですがその場合は様子を見ながらほどほどにして陸地だけではなく『浅瀬』をつくるのは絶対に忘れずに…!!
まとめ
カメは水中でも陸でも寝ますが水槽などで飼育している場合は主に水中で寝ます
冬眠中とは違い時々水面に顔を出して呼吸するので呼吸しやすいように浅瀬をつくるのを忘れずに
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