カメがふやけて白い! 皮膚病(軽傷)の治療法と予防法

動物
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水棲のカメを飼っていると皮膚病でカメの皮膚が白っぽくふやけたようになってしまうことがあります

20年以上カメを飼育してきた中でニホンイシガメの子亀の皮膚病(軽傷)や小さな傷を治すことができた方法とその予防法を紹介しようと思いますが…

自分はこの方法で治してきましたが絶対に治るという保証はできませんのでしこの方法を試す場合は自己責任でお願いします

傷が大きかったり,ふやけすぎて目が開かないなどの重傷の場合は病院へ行くことをおすすめします

では軽傷であることを前提に解説します

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カメの皮膚病 症状と原因

症状としては皮膚が白くふやけたようになります。酷いと目が開きません

主な原因としては『体を十分に乾かすことができない(甲羅干しが不十分)』『水質の悪化』が考えられます

カメが泳げるくらいの水の量にすると皮膚病になりやすいという話もあるようですが…何を言ってるんでしょうか??

水の多さと皮膚病になりやすいかは関係ありません

「予防」のところで解説しますが関係あるのは水の「汚れ」です

カメの皮膚病(軽傷)治療

  • 朝~昼:水と陸のある普段の飼育容器 (毎日水かえ)
  • 夕方~朝:乾燥  完全水なし 

かなりシンプルですがこの方法で治りました。よく言われている薬浴はさせていません

(カメがその水を飲んでしまうかもしれないのとそこまで酷くなかったので)

軽傷でもすぐ薬を使いたがる人もいるようですがまずは飼育環境。薬浴をしようと薄めたイソジンを塗ろうと,『水は汚れたまま』『全身乾燥できない陸地』では効果はありません

強制乾燥

まず水から出して乾燥させます。重要なのは水から完全に出すことです

陸地をつくって水を入れてカメに自主的に甲羅干しをしてもらうわけではありません

全身を強制的に乾燥させます

「そんなに長時間水が全然ないのはかわいそうだから底に少しだけ入れてあげる」

…ということはやってはダメです!

カメは1日水がない程度で弱ったりしないので問題ありません(日陰必須)

中途半端に濡らしてしまっては肝心な白くふやけた皮膚を乾かすことができないので水は完全になしです

強制乾燥の時間帯

他の注意点としては夏の場合は夕方から朝にかけての涼しい時間帯に乾燥させることです

一晩中乾燥です。夜だからと言って水は必要ありません

広い陸があるところで飼育されていれば陸で寝るカメもいます

体調が悪かったり水が汚れているのが原因で陸で寝る場合もありますが特に何もなくても陸で寝ることはあります

リクガメではなくてもニホンイシガメもクサガメもミドリガメも陸で寝ます

夏の昼間は暑さが危険なのできれいな水乾燥した陸がある普段の飼育容器に入れておいて体温を調節できるようにしておきます

これをカメの様子を見ながら何日か繰り返すことで白かった皮膚は元に戻りました

カメの夏場の飼育で注意することなどはこちらを参考にしてください

カメの皮膚病(軽傷)予防 全身乾燥 (甲羅干し)

水に浸かった陸は論外

カメ飼育の基本,全身乾燥(甲羅干し)

youtubeなどで「陸地が水に浸かっている」という目を疑うような飼い方を見かけます

あれはカメにとって本当によくない…というか完全にアウト,論外です

それで「カメさんが病気に…」ってそりゃなるでしょ

それ完全に病気にさせる飼い方ですから

水棲のカメ(ニホンイシガメ,クサガメ,ミドリガメなど)を飼う場合に気を付けなくてはいけないのは

『陸地は必ず水から出て乾燥している』ということです

乾燥中は濡れないように

カメが陸に上がった時に脚が水に浸かるのもダメですね

小さい陸地ではなくてカメの脚が水に浸かることがない大きめの陸地を用意してください

どれだけしっかり日光を当てたとしても甲羅だけを乾かしていてはちゃんとした皮膚病予防にはなりません

甲羅干し中は皮膚が濡れないように注意です

乾燥(甲羅干し)させる時の光は日光でも爬虫類用のライトでもいいですがおすすめは日光です (夏場は熱中症に注意)

『濡れていない陸地で全身乾燥』

まずこれが予防対策のひとつめです

こちらの記事では皮膚病一直線な「間違った陸地」を紹介しているので参考にしてみてください

カメの皮膚病(軽傷)予防 きれいな水 (水かえ)

きれいに見えても定期的に水かえ

汚れたら…というか汚れたように見えなかったとしても定期的に水はかえます

これもカメ飼育の基本です

本来水の中でも生活するカメを甲羅がちょうど浸かるくらいの水量で飼うことはすすめられません(すすめている人もいるようですが…)

水の量についてはこちらです

しかし,もしそれくらいの少ない水量で飼っているならその分水の汚れも早くなってしまうので水かえは毎日です

特に夏場は水がすぐ汚れてしまいます

水の量がカメが泳げるくらい十分にあっても週に2回はかえるようにします

(水かえする日とか関係なく汚れたらすぐかえた方がいいです)

カメの飼育にフィルターは必要ありませんがもし使っている場合でも同じです

必ず水かえはしてください

フィルターを使ってるから水かえは(あまり)しなくていいなんてことはありません

水は必ず全換え

水をかえる時の注意点は『残さず全部かえる』

半分とか3分の1だけ残して新しい水を……入れたらダメです!!魚の飼育じゃないので中途半端に残さず全部換えてください

汚れた水を残すことに何のメリットもありません

汚いだけです

『水は残さず換えてきれいにする』

これがふたつめの皮膚病予防策です

まとめ カメ飼育の基本が予防策

カメ飼育の基本となる「全身乾燥(甲羅干し)」「定期的な水かえ」

この両方のことを意識してやっていればそう簡単に皮膚病にはなることはありません

治療はカメも人間もお互いたいへんです。治療ももちろん重要ですが一番は『予防』,病気にならない飼い方をすることです

以上,皮膚病の治療法と予防法の紹介でした

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