ニホンイシガメに使う水道水のカルキを抜く必要はあるのかないのか…
ニホンイシガメ,特に小亀は肌が弱いので「カルキ抜きをした水を使用」という情報をよく見かけることがあります
はたしてニホンイシガメはそこまでひ弱なカメなんでしょうか?
約20年のニホンイシガメの飼育経験をもとに解説していきます
カルキ抜きをしていない水道水でニホンイシガメの飼育をした結果
約20年のニホンイシガメの飼育経験がありますが,ゼニガメと呼ばれるくらいのサイズの子亀も産卵するくらいの成体も飼育してきました
しかし,その間カルキを抜いた水は使用していません 。ずっと普通の水道水を使ってきました
そんな飼い方をしたらどうなるのか…皮膚が弱いと言われているあのニホンイシガメです
ゼニガメサイズの子亀だって水道水をそのまま使用。皮膚はボロボロになって次々と死んでしまったのか…もちろんそんなことありません,皮膚にも皮膚以外にも特に何の影響もなく何匹ものニホンイシガメが元気に育ちました
『ニホンイシガメは皮膚が弱い』という情報は何なのか…と思えるくらいです
なのでニホンイシガメに使う水道水のカルキは特に気にしなくてもなくても大丈夫です
ニホンイシガメはずっと水の中にいるわけじゃない
皮膚が弱いと言われているニホンイシガメですがずっと水の中にいるわけではありません。日光やライトがあれば陸に上がって甲羅干しをします
なくても暖かかったら上陸することもあります (日光やライトがなくていいというわけでないので注意!! 絶対いります!!)
これがカルキを抜いていない水道水を使っていても特に影響がない理由のひとつかもしれません
理由はどうであれ全身を乾かせる陸地はしっかりつくりましょう。これはカルキ抜きなんかよりもはるかに重要なことです
甲羅干し用の『全身を乾かせる陸地』の存在を甘く見てはいけません。これがないと特に子亀は簡単に皮膚病などの病気になってしまいます
カルキ抜きを気にするより,カメが陸地でしっかり全身を乾かすことができているかどうかを気にしてください。甲羅だけじゃないですよ。脚や尻尾も含めた全身です
甲羅干し用の陸地についてはこちらの記事に書いてあるので参考にしてみてください。水道水のカルキを抜くより正しく甲羅干しをさせる方が圧倒的に大事です
水かえはしっかり 水道水のカルキ抜きは余裕があれば
自分の約20年のニホンイシガメの飼育経験から,使うのは普通の水道水でカルキ抜きも気にする必要はないと言えますが「ニホンイシガメの子亀は皮膚が弱い!」とよく言われている以上やっぱりカルキは気になるかもしれません
なのでどうしても気になるようならカルキは抜いてください。ただ,そうすると水換えの手間は増えてしまうので注意を
子亀は(クサガメやミドリガメも)水の汚れには弱いので頻繁に水をかえなければいけません
ダメなのはカルキを抜いていない水道水より水の汚れです
「何日置きに何回やる」
というような感じで決めるのではなく汚れたらかえるようにします。特に夏は水が汚れやすいので注意してください
毎回毎回,水かえのたびにカルキ抜きを意識していればそれが負担になって水かえ自体がめんどくさくなってさぼりがちになってしまうこともあるかもしれません
そうならないためにもカルキ抜きをするなら余裕がある時にしましょう。大事なことはカルキ抜きよりまずは水かえをすることです
ニホンイシガメの飼育はカルキ抜きよりきれいな水を優先
ニホンイシガメが汚い水で飼われて病気になることはあってもカルキを抜いていない水道水で病気や体調不良にはなることはまずありません
少なくとも自分が20年以上飼育してきたニホンイシガメの中に(0歳から育てた子亀も含めて)水をきれいにして体調がおかしくなったはカメはいません
クサガメやミドリガメも問題なしです
『水かえ』か『水道水のカルキ抜き』どちらを重視したらいいかと言うと圧倒的にきれいな水です
きれいな水>>>>>水道水のカルキを抜く
ただ個体差があるので本当に皮膚が弱いニホンイシガメがいて皮膚に何か症状が出る場合もあるかもしれません
心配な場合やもし皮膚が荒れるなどしてしまった場合にはカルキを抜いた水を使ってみるなどの工夫をしてみてください
注意点はしっかり水かえをしていることが前提です。日頃から水が汚れた状態のことが多いならまず水かえです
それでも皮膚が荒れたりするようならカルキ抜きです
まとめ
ニホンイシガメの飼育はカルキ抜きよりきれいな水にすることの方が重要です
クサガメやミドリガメもそうですが「カルキ抜きは小亀の飼育で余裕があるならやる」くらいにしておきます。カルキを抜いていない水道水を使ってもまず問題ありません
まずは何よりも水をきれいに保つことです。それと甲羅干しで「全身乾燥」ですね
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